ルノーF1と市販車

例によって英Autosport誌ですが、更新を楽しみにしている広告があります。ルノーです。F1マシンの開発活動と市販車の開発がリンクしていることを訴えています。2006年11月16日号の広告は、サーキットと住宅街の対比。ビジュアルが素晴らしい(お見せできないのが残念)。

左ページはサーキットで、ルノーR26がグランドスタンド前のストレートを手前に進んでくるシーン。ちょうどフィニッシュラインを通過するところで、ドライバーのアロンソが右腕を振り上げています。スタンドはブルーとイエローのフラッグで埋め尽くされています(アロンソの優勝を祝福するように、どのフラッグも大きく揺れている)。

右ページは住宅街。遠くに雪を被った山並み。手前は緑の多い住宅街で、柔らかい日差しに照らされた道路をメガーヌが走り去っていきます。左右のページを一緒に見ると、F1とメガーヌがすれ違っているように見えます。F1が走る左ページには「WHAT WE ACHIEVE ON THE TRACK,」のコピー。メガーヌが走る右ページで「WE PUT BACK ON THE ROAD.」と受けます。

2007年1月11日号はF1の開発施設(部屋の中)と市販車生産工場との対比です。右ページはクリオの生産ライン。ラインに並ぶクリオを追って視線を左ページに移すと、台に載ったF1マシンが目に入ります。まるで、ラインの先頭にF1がいるよう。コピーは「WHAT WE ACHIEVE IN F1,」(左ページ)、「WE PUT BACK INTO YOUR CAR.」(右ページ)です。広告を眺めていると、F1で蓄積した技術が市販車に“ダイレクトに”投入されているような気になるから不思議です。ウマイ!

2006年8月24日号の広告は、F1からインスパイアを受けたディフューザーなどで武装したクリオ・ルノースポール197の宣伝。ガレージに戻ってきたクリオをピットクルーがガッツポーズで出迎えるシーンが描かれています。「あなたもウチのドライバーにならない?」という内容のコピー。この広告、家がカッコいいからビジュアル全体がカッコ良く決まっているんでしょうね(ホント、お見せできなくて残念)。

この記事へのコメント