続・日産デュアリス
富士五湖のひとつ、山中湖周辺でデュアリスに乗りました。初期受注はなかなか好調なようですね。日本だと小さなSUVという見方をされることが多いようですが、ヨーロッパではVWポロやプジョー207など、小さなハッチバックと比べられるケースが多いそう。そういう視点で見ると、使い勝手の良さが際だちますし、シート(とくにリヤ)やラゲッジルーム、内装全般の素っ気なさも気にならなくなります。
写真のボディカラーは一番人気色のダイヤモンドシルバーですが、個人的には新色のアーバンセメントが気に入りました。発表会の際に室内光で見たときも好印象を受けましたが、自然光でもいいです。炎天下ではちょっと青みがかってみえます。漆喰系が好きなのでネーミングにやられたか、という気がしないでもないですが。
発表会時に感じたヘッドルームの窮屈感は、実際に運転してみると、100%ではないものの、ほぼ消えました。視線が外に抜けるので、室内で乗り込むのと外で乗るのとでは印象がだいぶ違うのかもしれません。
ザックスと共同開発したダンパーがウリのひとつですが、確かにいいですね(ザックスだから、と言うつもりはありませんが)。ふわふわせず、がちがちしすぎず、どたばたせず、といった感じです。ボディがしっかりしている感じも伝わってきます。開発担当者の方に話を聞くと、初めからザックスありきだったのではなく、複数の選択肢がある中で「狙った性能を出しやすい」という理由でザックスに落ち着いたそう。
トランスミッションはCVTですが、総じて好印象。電動パワーステアリングの味付けも同様。低速域のアシストがちょっと強すぎ(つまり軽い力で動く)なのが気になりましたが、好みの範囲内ではあると思います。ただし、欧州仕様は低速域のアシスト弱めと聞けば、「個人的にはそっちに乗りたい」と思ったのも事実です。
2グレード構成ですが、上級グレードはガラスルーフが標準装備。後席から眺めるとこんな感じで開放感たっぷりです。
中央自動車道を通って山中湖に向かいましたが、圏央道の開通準備が着々と整っていました。
試乗会の会場がリゾートホテル(104室)だったので、9月末に富士スピードウェイで開催されるF1日本グランプリ期間中の予約状況を聞いてみると、「会員様のご予約だけで満室でございます」との回答。
──いつ頃、予約がいっぱいに?
「5月1日からご予約の受付を始めたのですが」
──始めたら?
「その日のうちに」
──その日のうちに?
「いっぱいになりました」
とのことでした。
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