『Motor Fan illustrated特別編集 F1のテクノロジー』

立ち読みできない方のために、ちょっとだけ解説させていただきます。2009年限りで撤退したトヨタF1のエンジンと車体と施設を題材に、開発に携わったエンジニアの方々の協力を仰ぎながら、まとめたのが本誌です。最新F1マシンがどうなっているのか、どうやって開発しているのかを紹介したい、という意図を込めて編集しました(ので、トヨタF1以外を題材にしたテーマ、例えばKERSやタイヤについて、もまとめています)。

3世代9モデルあるトヨタ歴代エンジンの開発の流れをまとめました。「へぇ、こうなってたんだ」と感心すること間違いなし(だと思います)。「何だ、これ?」と思うような写真も載せています(お手にとってお確かめください)。

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目玉はこれです。トヨタRVX-09(2009年のF1エンジン)の透視イラストレーション。ずいぶん横長ですが、イラストの真ん中で折って、中に収めているんですね。だから開くと、イラストだけでA3よりちょっと大きめのサイズ。裏はRVX-09の全パーツ写真です。切り取って壁に貼ってほしい。そうしてもう1冊買ってほしい、という意図でが込められています(半ば本気で)。

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ギヤボックスの中身も見せています。それだけでなく、どうやってシームレスな変速を実現しているのか、作動原理を図入りで解説しています。

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「こうなってたのかぁ」と思うパートは他にもあって、サスペンションもその代表ではないでしょうか。

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2009年に空力に関するレギュレーションが大幅に変わりましたが、どこがどう変わったのか、整理しました。合わせて各空力アイテムの役割を解説。トヨタTF109(2009年)を題材に、空力開発の実例を紹介しています。

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トヨタTF101からTF109の開発の歴史をまとめました。TF109が劇的な進化を受けたマシンであることが、よく分かります。単純に、「歴代」を並べて比較するのが好きなんです。

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タイヤも同じようなことをやりました。1997年のスリックタイヤと2009年のスリックでは、表情がまったく違いますね。ちなみに、2010年のスリックは、1997年のスリックと同じサイズ。接地面積が全然違います。

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F1のテクノロジー Motor Fan illustrated 特別編集 (モーターファン別冊)

F1のテクノロジー Motor Fan illustrated 特別編集 (モーターファン別冊)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三栄書房
  • 発売日: 2010/03/01
  • メディア: 大型本

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