『人テク』で見たF1:エリコン
『人とくるまのテクノロジー展2015』の会場を歩いていて目を引いたのがこれです。

エリコンメテコジャパンのブース。

スイスの企業で、2011年からザウバーのスポンサーを務めています。

インダクションポッド側面にあるoerlikonのロゴ、すっかり頭に刷り込まれており、ブースに吸い寄せられてしまいました。

エリコンは複数の事業を営んでいますが、そのひとつが表面処理技術。シリンダーボアのプラズマ溶射がその代表格です。シリンダーブロックには鋳鉄のライナーを鋳込むのが一般的ですが、ライナーレスとし、代わりにニッケル・シリコン合金などを溶融噴射して被膜を形成させる技術が「溶射」。軽量化やフリクション低減、冷却性の向上が期待できることから、F1をはじめとするレーシングエンジンでは一般的に用いられています。
量産では高性能スポーツカー用エンジンに用いられる例が多く、エリコンのブースには、ポルシェ918スパイダーが搭載する4.6L・V8エンジンのブロックが展示してありました。


ヤマハの4.2L・V6エンジン、VF250(バスボート用船外機)もプラズマ溶射を採用しているのですね。

ある欧州メーカーの世界戦略エンジンもプラズマ溶射ボアを採用したとかしないとか。近々、アナウンスがあるかもしれません。
エリコン・フリクション・システムズは、MTやDCTのシンクロナイザーリングに用いるライニング材を手がけています。展示してあったのは、プレスした鉄のリングにカーボンフリクション材を施したシンクロナイザー。モリブデンコーティングなどに比べて摩耗特性が優れ、耐摩耗性が向上するのだそう。写真は日産GT-R用のトリプルコーンシンクロナイザー。

こちらはVWのDCT用ですが、MTへの「カーボン」適用も効果的で、シフトフィーリングの向上が期待できるそう。

3年前でしたか、ザウバーはF1マシンを真ん中からカットし、解説する動画を公開しました。マシンのカットに用いたのは、エリコンの切削ツール。

動画はこちら(現在はマクラーレンに所属するマット・モリスが解説しています)。
F1に関連する「エリコンの技術」一覧(2014年版)。ファイバー事業も営んでいます。

(クリックで拡大)
http://www.facebook.com/serakota

エリコンメテコジャパンのブース。

スイスの企業で、2011年からザウバーのスポンサーを務めています。

インダクションポッド側面にあるoerlikonのロゴ、すっかり頭に刷り込まれており、ブースに吸い寄せられてしまいました。

エリコンは複数の事業を営んでいますが、そのひとつが表面処理技術。シリンダーボアのプラズマ溶射がその代表格です。シリンダーブロックには鋳鉄のライナーを鋳込むのが一般的ですが、ライナーレスとし、代わりにニッケル・シリコン合金などを溶融噴射して被膜を形成させる技術が「溶射」。軽量化やフリクション低減、冷却性の向上が期待できることから、F1をはじめとするレーシングエンジンでは一般的に用いられています。
量産では高性能スポーツカー用エンジンに用いられる例が多く、エリコンのブースには、ポルシェ918スパイダーが搭載する4.6L・V8エンジンのブロックが展示してありました。


ヤマハの4.2L・V6エンジン、VF250(バスボート用船外機)もプラズマ溶射を採用しているのですね。

ある欧州メーカーの世界戦略エンジンもプラズマ溶射ボアを採用したとかしないとか。近々、アナウンスがあるかもしれません。
エリコン・フリクション・システムズは、MTやDCTのシンクロナイザーリングに用いるライニング材を手がけています。展示してあったのは、プレスした鉄のリングにカーボンフリクション材を施したシンクロナイザー。モリブデンコーティングなどに比べて摩耗特性が優れ、耐摩耗性が向上するのだそう。写真は日産GT-R用のトリプルコーンシンクロナイザー。

こちらはVWのDCT用ですが、MTへの「カーボン」適用も効果的で、シフトフィーリングの向上が期待できるそう。

3年前でしたか、ザウバーはF1マシンを真ん中からカットし、解説する動画を公開しました。マシンのカットに用いたのは、エリコンの切削ツール。

動画はこちら(現在はマクラーレンに所属するマット・モリスが解説しています)。
F1に関連する「エリコンの技術」一覧(2014年版)。ファイバー事業も営んでいます。

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